研修医実習レポート


 

沖縄赤十字病院
初期臨床研修医

日暮 悠璃

実習期間

2017年7月1日~2017年7月31日

今回、初期臨床研修の地域医療としてはいさいクリニックで実習を行った。日々病院診療を行っている際に病院を退院した患者さんはその後どうなっていくのか、在宅に退院した患者さんはどのような医療的ケアを受けているかに興味を持ち地域医療研修先として在宅診療をおこなっているはいさいクリニックを希望した。研修の一番の目標としては在宅医療ではどのような診療・看護・介護的介入が行われているかを理解し、在宅医療がどのような患者さんに対して適応となるかを理解することであった。実際に在宅医療を経験してみて在宅医療は自分が考えていたよりもかなり広い患者さんに適応となることがわかった。様々な理由で通院は困難であるが、病状は安定している健康管理の患者さんから非常に危険な病状で予後は一両日中だと考えられるような重体の患者さんまで様々な患者さんがいた。そのような患者さんをみていく中で今までの診療経験ではこの人は入院だなという印象の患者さんが在宅で加療可能であったりと在宅でできることは多いのだということを学べた。在宅診療では患者さんが患者として生活するのではなく、一個人としての生活を送れていた。患者さんによっては外来でのフォローがよい方もいれば入院病床が病院にあるほうがよい方もいるし、自宅にあるほうがよい方もいる。療養場所に関してはどこが正解というものがあるわけではなく患者さんのニーズに合わせてそれぞれが足りないところを補い合うような関係性を築き、地域の患者さんをみんなで協力してみていくような関係性が築ければよいと思う。1ヶ月間の研修を通して、家に帰るのに不安があるが、家に帰りたいという方に在宅医療をお勧めできる自信がついた。
終わりに 充実した研修が行えたのははいさいクリニックのみなさんやその他関係医療・介護機関の方々、なにより暖かく迎え入れてくださった患者さん・ご家族様の協力があってのことだと思います。1ヶ月間ありがとうございました。